2005.11.26 Sat くもり
名古屋の水道の水源、木曽川の、ほぼ源流に行ってみた。地図で探してみると、当然ながら源流はひとつではなく、飛騨川、王滝川、黒川など大小の流れが注いでいる。「木曽川」の名前を辿ると、中山道薮原宿につながり、そこから味噌川ダムを経て鉢盛山に至るようだ。

中央道で中津川まで、そこから19号を北上。まもなく木曽川に出る。これは三留野のあたり。


観光スポット寝覚の床。意外と1mそこそこの深さまでしか見えなかった。水が碧いのはなぜだろう。

ダムの水をドッと流すとキケン!なのだそう。静かな河原にサイレンが轟く...ってのも...申し訳ない。

さらに上流、薮原付近。これは支流の流れだったかも。

味噌川ダムの湖。

見下ろすと、こんなかんじ。ダムに併設の資料館は親切で、地味ながら勉強になった。川底体験トンネルとか檜を室内に入れたりとか、お金の使い方おかしいだろ~、というのはあるけれど。
本当は、さらに上流に行かないとホントの源流ではないのだが、寒いし時間が遅いし、また今度、と言いながら帰った。涵養林を見ないとだめだよなぁ...

名古屋市上下水道局のウェブサイトによると、名古屋の水道の水源はもともと木曽川自流水の7.56m3/sだったが、岩屋ダムや木曽川大堰などからなる木曽川総合用水事業によって11.94m3/sの水利権を獲得、さらに長良川河口堰建設事業・味噌川ダム建設事業への参加によって2.5m3/sの水利権を獲得した、のだそう。また、庄内川上流河川事務所のウェブサイトによると、徳山ダムの建設によって、名古屋市は1.7m3/sの新規取水が可能となるらしい。
名古屋を中心とする地域のすさまじい欲が、巨大な構築物をつくり、エネルギーを消費して、水の流れを改造し、これを機能させるのにエネルギーが投下されつづけている。ダムだけでなく、河口堰も然り、雨水排水のポンプも然り。
「安心・安全で快適なまちづくり」というけれど、どんな快適を目指すのか、ちょっとなんのことやら...。私は、変な虫は怖いし、ぼっとん便所は嫌いだし、完全な都市軟弱者だが、それでも、こんなかっこわるい快適だったら願い下げだ。